「国家戦略特区」におけるあらたな規制緩和

ついこの間「国家戦略特区」の記事を書いたばかりですが、タイミング良く、政府が「国家戦略特区」における規制緩和を発表しました。

「国家戦略特区」の諮問会議新で決定された規制緩和策の内容を見ていこうと思います。

1.農業分野への外国人受け入れ


農業の人手不足は以前から言われており、今年の初め(2016年)には、介護、観光、建築などと並んで、受け入れを検討するという発表がなされたばかりです。その後、介護については、在留資格を新設することが決定されています。

農業については、特区での展開になるということなので、新たな在留資格を設けるというよりは、特定活動などで対応すると思われます。従来、農業については技能実習という制度での受け入れをしてきました。これで、あらたな人材確保の道が開けたわけです。

この問題は「外国人雇用とビザの相談室」で、掘り下げてみます。ご興味ある方は、そちらをごらんください。

2.小規模保育所の対象児童の年齢の引き上げ


小規模保育所に入所できる児童の対象年齢は、いまは「原則2歳以下」です。それを「5歳以下」に拡大します。これによって、小学校に入学するまで子どもを
そのまま小規模保育所に通わせることができるようになります。待機児童の解消の効果が期待できるというわけです。

小規模保育所の、幼児教育への対応がはたしてどこまでできるのか。人の成長にとって非常に重要な時期であることを考えると、これが果たして本当に良いことかどうか、一概にはいえませんが、数の上では効果はありそうです。


3.ドローンと自動運転の実験の自由化


特区においては、ドローン、車の自動運転に関する実験を自由化するというものです。実験の自由化といっても、最終的には現場における実証実験を繰り返すことになるでしょうから、事実上の規制緩和になる可能性があります。

(1)ドローン実験


熱い自治体はトップ3は、仙台、千葉、徳島ですが、それ以外の地域でも盛り上がりつつあります。

ドローン宅配


文字通り、ドローンで宅配をしようというものです。アメリカのAMAZONでの実験映像などが公開されていますので、ご存じの方も多いと思います。

You Tubeに千葉でおこなわれた実験映像がアップされていましたので、リンクを貼っておきます。


ピザの配達や、僕は、何年も使ってませんがバイク便などにとってかわるという可能性がありそうな気がします。例えば、ドローン専門の運送業なども成立しそうです。また、徳島では、過疎地における高齢者対策を検討しているようです。

ドローンによる林業対策


徳島ではリードロープの引き回しに関する実証実験を計画しているようです。この使い方は、架線を渡すときなどにも使えるかもしれません。危険が回避できるということを考えれば、可能性がある対策だと思います。

セキュリティー対策


高層マンションの同一地区内でドローン配送をしながら、侵入者を感知するセキュリティーも実施するというもので、千葉市で検討されています。なんとな映画「未来都市ブラジル」を思い出してしまいましたが、プライベートも監視されるということかもしれません。

ドローンに関する私の感想は、もう少し音が小さくならないとドローン公害が問題になるような気がします。そして、人の仕事を確実にとりあげます。

4.自動運転、実験特区


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この実証実験がはじまると、かなり大変な時代がきますね。どこまで安全が確保されるのかわかりませんが、時間をかければ、人の仕事を確実に奪います。運送業は設備産業であり労働集約産業ですが、単なる設備産業になっていくかもしれません。それは、タクシーも同じです

政府は、国家戦略特区法の改正案を来年の通常国会に提出すると言っていますので、2018年の施行と思われます。

規制緩和はビジネスチャンスか?


これは、間違いなくビジネスチャンスです。私の個人的意見かもしれませんが、ビジネスチャンスをもたらすものは、
規制緩和と技術革新です。必ず、そこには新しいビジネスモデルができてきます。また政府もそのためにあめ玉を準備します。例えば、助成金や、融資枠の拡大などです。

「国家戦略特区は拡大する」もあわせてお読みください。

規制緩和は行政書士の仕事を減らすか?


ここから下は、同業者向けです。こういう規制緩和がされると、我々行政書士の仕事は減るでしょうか?当面は仕事は増えると思います。

実は、許認可は増え続けています。この10年で約1.5倍になっています。この種の規制緩和は、セーフティーガードをかけなければならないため、むしろ許認可は増えるのです。あえていうなら、すべての申請が完全自動化されれば、一気に減るかもしれません。

また、融資枠を拡大させるために、経営革新計画を作成するなど、仕事は当面あると思いおます。ありがたい!!

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